新鉄砲ユリ

特長

新鉄砲ユリは露地栽培することが多く、ボトリティス病菌による葉枯病が大きな問題になります。完全な葉枯れ抵抗性品種はまだまだ育成できませんが、「F1オーガスタEX」は同じ管理で栽培した場合に他の品種と比べてはっきりと耐病性があります。また一般地の栽培では、需要期のお盆前開花にあわせやすく、非常に使いやすい品種です。

品種名 早晩生 揃い 輪数 耐病性 上向き性 採花率
F1ジュリアス

早生

2~3

やや上

F1オーガスタEX

中生

3~5

やや斜

雷山2号セレクト

中生

3~6

栽培の要点

播種

◎ 発芽適温は18~20℃で、3~4週間ほどで発芽します。(25℃以上の高温では、発芽が抑制されるので、温度管理に注意します)
◎ 200穴か288穴のプラグトレイに市販の育苗培土を用いた育苗をお勧めします。発芽には光が必要なので、バーミキュライトなどを種子が隠れる程度に薄く覆土します。
◎ 本葉3~5枚頃に本圃に定植します。

定植

◎ 完熟した堆肥を10aあたり3000kgほど入れて良く耕しておき、N・P・Kを成分量で各25kgを基準として施用します。
◎ 定植間隔は15cm×15cmを標準とします。

病害虫防除

◎ アブラムシによる被害が大きいので生育初期より予防を心がけます。
◎ 露地で栽培する場合には、葉枯病などの発生を防ぐために降雨後の薬剤散布を徹底します。

作型

一般地:11月下旬~2月播種 → 7月~9月出荷

作型表

 ※1 栽培する年、地域により若干前後します。
 ※2 育苗温度が低い環境では、半月程早く播種する事を推奨します。
 ※3 露地栽培の目安です。晩霜が心配される場合は、不織布又は、トンネルを掛ける。ハウス栽培の場合では、開花は早まります。

栽培風景

新鉄砲百合 オーガスタ 8月下旬~9月上旬撮影 5月中旬~下旬 プラグ苗定植(長野県)